C言語関数:memmove





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■memmove
メモリブロックの移動

【分類】
メモリ関数

【書式】
void *memmove(void *dst, const void *src, unsigned n);

【パラメータの型と説明】

パラメータ説明
void *dstコピー先メモリブロックアドレス
const void *srcコピー元メモリブロックアドレス
unsigned nメモリブロックサイズ

【機能説明】
srcからnバイトのメモリブロックをdstにコピーします。また、返り値としてdstを返します。
memcpy関数とは異なり、srcとdstのコピーする先とコピー元が重なっていても正常にコピーできます。

memmove()関数の使用例です。

#include <stdio.h>

main()
{
        char    src[10];
        char    dst[10];
        int     i1;

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                src[i1] = i1;
        }

        printf("1.");
        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", src[i1]);
        }
        printf("\n2.");

        memmove(dst, src, 10);

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", dst[i1]);
        }
}

実行結果は以下になります。

1.[0][1][2][3][4][5][6][7][8][9]
2.[0][1][2][3][4][5][6][7][8][9]

1.最初のforループで配列srcに0、1、...9と代入しています。
2番目のforループで配列srcの内容を表示して確認しています。
2.memcpy()関数で配列srcの内容を配列dstにコピーしています。
3番目のforループで配列dstの内容を表示して確認しています。

この例のような異なる配列間でのコピーは、コピー元とコピー先が重なることはありません。 通常は、memcpy()関数を使用しましょう。

memcpy()関数では正しくコピーできない場合の使用例です。

#include <stdio.h>

main()
{
        char    buff[10];
        int     i1;

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                buff[i1] = i1;
        }

        printf("1.");
        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", buff[i1]);
        }
        printf("\n2.");

        memcpy(buff + 1, buff, 9);

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", buff[i1]);
        }

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                buff[i1] = i1;
        }

        printf("\n3.");
        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", buff[i1]);
        }
        printf("\n4.");

        memmove(buff + 1, buff, 9);

        for (i1 = 0; i1 < 10; i1++)
        {
                printf("[%d]", buff[i1]);
        }
}

実行結果は以下になります。

1.[0][1][2][3][4][5][6][7][8][9]
2.[0][0][1][2][3][3][5][6][7][7]
3.[0][1][2][3][4][5][6][7][8][9]
4.[0][0][1][2][3][4][5][6][7][8]

1.最初のforループで配列buffに0、1、...9と代入しています。
2番目のforループで配列buffの内容を表示して確認しています。
2.memcpy()関数のsrcに配列buffの先頭、dstに配列buff+1を指定してコピーしています。
配列buffの内容を後ろに1バイトずらすイメージです。
3番目のforループで配列dstの内容を表示して確認しています。
「2.[0][0][1][2][3][4][5][6][7][8]」と表示されることを期待しますが、誤った結果が表示されています。
3.もう一度、配列buffに0、1、...9と代入し、内容を表示し確認します。
4.memmove()関数のsrcに配列buffの先頭、dstに配列buff+1を指定してコピーし、内容を表示し確認します。
今度は期待通りの結果が表示されます。

このようにコピーする先とコピー元が重なっている場合でも、memmove()関数を使用すると正しく実行できます。

memcpy()関数ではなく、すべてmemmove()関数を使えばよいかと思われるかもしれませんが、両関数はアセンブラレベルで最適化されている場合が多くmemcpy()関数の方が一般的に高速に動作します。
わずかな差かもしれませんが、コピー領域に重複がない場合はmemcpy()関数を使うほうが一般的です。

【参照関数】
memchr
memcmp
memcpy
memset